子供にさせたい!身長を伸ばすストレッチ!!
大人になってから「あと少し身長が大きかったら・・・」と思う方は多いと思います。せめて自分の子供には大きく育ってほしいですよね。
身長は遺伝と思われていたのも、もう前の話で実際には25~30%と言われています。
基本は栄養・睡眠・運動のどれもがバランス良くないと身長が伸びにくいですが、ここでは運動、特にストレッチについてご紹介。ストレッチには様々なメリットがあるので、お子さんの身長はもちろん、あの痛い成長痛の予防として。あなたには骨格矯正や健康を目的として。ぜひやってみてください。
1 なぜストレッチをすると身長が伸びるのか?
①血流を良くする
ストレッチだけでなく運動全般は、血流を良くします。私たちの体は、生きていくのに必要な栄養や酸素を血液で全身に運ぶので、しっかりと血管を増やし、血流を確保することが大事になります。後程説明する、脳から分泌される成長ホルモンも血液によって全身に作用するので、身長を伸ばすことにとって必要な要素になります。
②骨や関節に適度な刺激を与える
骨の内部では、常に骨を壊して新たに作り、また壊しては作るという作業を繰り返しています。成長期には大きくなる為にこの作業が活発に行われています。骨は刺激を受けると、栄養を取り込もうとし、新たに骨を作ろうとして骨が強化されます。骨と骨をつなぐ関節を育てることも大切です。軟骨はクッションのような役割をしていて、このクッションがしっかり育たないと、軟骨部分の神経が圧迫されて成長の邪魔をしてしまいます。
③リラックス効果
ゆったりとしたストレッチは自律神経を整えリラックスする効果があります。
今のお子さんは習い事の増加や受験勉強や人間関係などで常に緊張状態であることが多く、夜眠れなかったり、熟睡できないなど睡眠の質が低下しています。
また、夜遅くまでパソコンや携帯電話を使い、光による刺激を受けているのでますます睡眠の質は悪くなっていく一方を辿っています。
通常、睡眠時に成長ホルモンが分泌されますが、睡眠の質が悪くなると分泌されずに成長の邪魔をしてしまうので、ストレッチをしてリラックスモードにしてから睡眠に入ることをお勧めします。
④成長痛予防
身長が伸びるのは嬉しいけど、成長痛は厄介ですよね。特にスポーツをしている子にとっては動くたびに痛むのは本人も見ているあなたもそんな姿は見たくないと思います。
成長痛がなぜ起きるのかというと、まず先に骨が伸び、骨を追うように筋肉ものびていきます。成長期には身長が急激に伸びるために、筋肉の柔軟性が対応しきれず、全体的に体が硬くなりやすくなります。
硬い状態のまま体を動かすと、骨と筋肉のつなぎ目のところが繰り返し強く引っ張られることにより、炎症が起こり痛みとなります。
成長痛が出る前に、ストレッチで筋肉の柔軟性を十分につけ、骨の成長に筋肉が応えられるようにしておきましょう。
⑤成長ホルモン分泌を促進
ストレッチや運動による筋肉や骨へ刺激が入ると、脳は刺激に反応して成長ホルモンの分泌を促します。成長期の骨には骨端軟骨という骨が伸びる軟骨部分がありますが、成長ホルモンは骨端軟骨に働きかけ、骨を伸ばすために細胞分裂や代謝を上げるホルモンですから
身長にとってはとても重要な成分になりなす。この成長ホルモンの分泌を増やすことがよりよい発育に関係していきます。
2 いつやるといいのか?
やはりおすすめなのはお風呂上りの時。
血行が良くなっているので、筋肉もほぐれやすくストレッチの効率があがります。
さらに人は深部体温が下がってくると眠くなる性質があります。
お風呂で温められた体温が下がって眠気を誘発し、ストレッチのリラックス効果も手伝い深い眠りに入りやすくなります。逆に朝は、一日の中でも一番気温も低く、体が動いていないので硬くなっています。
ただ一日のスイッチをONにするために、ゆったりとしたストレッチはとても効果が期待できます。
3 3歩進んで2歩下がる
ストレッチは一度にたくさんしたり、短期間だけで一気に効果が出るものではありません。夜寝る前しっかりストレッチしても、翌朝にはほとんどが戻っています。3歩進んで2歩下がる、継続が一番の近道です。
4 いざ!実践!!
ここでは主に成長痛を予防するストレッチを厳選でご紹介します。
種類が多いと面倒な気持ちになってしまいますよね。
実践するにあたってストレッチのポイントをおさらい!
①筋肉が伸びていることを感じるまで伸ばす。(痛みを感じるほど無理やりやらない)
②反動は付けずじっくり伸ばす。
③呼吸は止めない。
④20秒キープを2セットから3セット繰り返す。
4つを踏まえたうえでやってみましょう!
【もも前のストレッチ】
体を横向きにして寝て膝を軽く曲げる。上になった足のつま先を持つ。
腕で足をかかと側に引いてももの前を伸ばす。
・Point
膝が痛む成長痛予防に効果的!
腰が反ったり、体がひねらないように注意しよう。
【もも裏のストレッチ】
仰向けで寝て、両手で片足の膝裏を抱える。
抱えた足を延ばしたまま顔のほうへ持ち上げる。
・Point
もも裏を伸ばすことで股関節や腰の成長痛予防になります。
伸ばした時にお尻が床から離れないように伸ばしましょう!
【ふくらはぎのストレッチ】
両手を肩幅に開いて床につき、足をそろえ、片方の足のかかとに、もう片方の足のつま先を乗せて、重りにする。
腰を浮かせてお尻からかかとまでをまっすぐに伸ばした状態にする。
・Point
手に体重を乗せるのではなく足側に体重を乗せるとふくらはぎが伸びる。
【内もものストレッチ】
足の裏と裏を付けて座る。両手でつま先を掴む。
足を手で引き寄せながら体を前に倒す。
・Point
股関節周りや膝横に関わる内ももの筋肉をしっかりと伸ばしましょう。力まないようにバランスをしっかり取りながら行いましょう。
【胸のストレッチ】
足を肩幅に開き、両手をお尻の後ろで組む。
肩を後ろに引きながら、胸を張る。
・Point
胸郭を広げることによって呼吸する筋肉の横隔膜を伸ばし、呼吸を深くすることで安眠の効果があります。背筋を伸ばすことで猫背を正して身長を高く見せることもできます。
肩甲骨と肩甲骨を寄せるように深呼吸をしながらできると尚良いです。
以上この5つのストレッチを毎回の定番にすることをお勧めします。
5 まとめ
ストレッチはテレビを見ながら、話しをしながらできるので、親子のコミュニケーションの場にとてもお勧めです。
ストレッチをしたからと、それだけで身長が伸びる可能性がグン!と上がるわけではありませんが、栄養のバランス・良質の睡眠・ストレッチを組み合わせて、成長に必要な「成長ホルモン」の分泌を促進させて、お子さんを心身共にグングン成長させましょう!